太陽が浅く海に身を浸している。カーテンを開けたまま、しかし締め切った部屋は酷く暑くて二人分の熱を吸収出来ずにいた。朝っぱらから一体何をやっているんだと世界中の人間から言われても可笑しくはないだろう。熱く滾った小さな突起を舐めながら、シャンクスは傷がある目を細めた。

「シャン、クス…もっ、」
「ん?どうしたルフィ」
「っちゃんと、さわって…!」

ぐずぐずと鼻を鳴らして首筋へと目一杯抱き着く子供をあやすように、小さな肩甲骨を優しく手で撫でる。何度も何度も名前を呼んでは自分を求める姿は、いつ見ても可愛く男の欲を刺激していた。生暖かく湿った感触は涙か唾液か。全身を朱色に染めて震えるルフィの耳朶に歯を寄せる。そこらかしこが敏感に出来た子供は、それだけでびくびくと身体を揺らした。

「んや…っ」
「かーいいなあ、っとに」
「ひゃ、ぁん…シャン、あ!」

右手でルフィの小振りな性器を緩く扱けば、駄目だと首を振ってシャンクスの肩にかじりつく。全く力が入っていないので痛くも痒くもなく、むしろ心地良かった。まるで愛撫されているようだ。それを一切自覚していないその柔らかな身体をベッドに押し倒しながら、シャンクスはふとこれに至るまでを思い返した。

「ふっ、んん…!や、う…」

こうやって自身の下で喘ぐルフィを犯したのは、まだこの子の年齢が二桁にも達していない幼い頃のことだったか。毛を逆立てて反発するくせにやたら懐く、子猫のような跳ねっ返りは瞬く間に心臓を奪った。舌足らずな変声期前の声が己を呼ぶたびに、むくむくりと暗い欲望が膨らんでいく。限界まで水が張ったコップが零れるのなんて、一滴を垂らすだけで良い。シャンクスの場合は左腕をなくした夜がまさにそうだった。真っ赤に泣き腫らした瞳に濡れた頬。掠れた声が甘く自分を呼んだ瞬間、今まで堪えていたたがが弾けた。

『ひっ、やだあ!こわいよぉシャンクス…!』
『だーいじょうぶ。おじさんに任せとけ』

両手をまとめて縛り上げて口づけて、泣き喚くルフィから抵抗を奪う。シーツに縫い付けたせいか暴れていたのが嘘みたいにぴたりと怯えて固まった。筋肉なんて言葉も知らないような、全てがぷにぷにとした弾力の肌。短い手足がついた胴体は肋が浮き、ほんの少しだけ腹が出ている幼児特有の身体だ。平常の精神を持った大人なら庇護するべきものに、シャンクスは確かに情欲を抱いていた。

誰も踏み込んだことのない秘部を暴く喜び。拒絶や恐怖、何よりルフィという存在が行動を加速させた。そうして初めて子供を汚した翌日から、シャンクスは飽きるほどその身体を抱いた。この快感を忘れられないようにと刷り込みを施したのだ。勿論、好きだとか愛しているだとか、睦言のような甘い言葉を囁くのも忘れずに。そして別れの日。シャンクスは最後の駄目押しにと自分の一部を託す。そうすればルフィは後を追ってくるだろうと考えた結果だ。

「あっ、あ、ああ!やらぁ…!」
「嫌なら止めるか?」
「っ、ひぁ…やじゃ、やじゃない…あぅ!」

それは正しく効果覿面で、ルフィは思惑通りシャンクスの背中を追ってきた。数時間前まで必死に追ってきて、つい先程に追いついて、たった今犯されている。まるで十年間の空白を埋めるように貪欲にねだって。しなやかに成長した身体は昔以上に熟れていて、甘美な色気が全体から淡く漂っていた。きっと、あの快楽を忘れられずにいろんな男を喰らってきたはずだ。誘う目線にしな垂れる身体。ひくひく蠢く体内も触らずとも溢れる蜜も、たとえ知らぬ誰かが一度は舌を這わせているとしても今やルフィの全部は自分のものだ。

「イきたい?」
「うっん…!シャ、…ス、も…っイかせて!」

腰をくねらせて伸ばされた手をやんわりと払って、底意地悪くシャンクスは笑った。雄臭い獰猛な笑いはずくりとルフィの中心を熱く蕩けさせる。

「おねだりの仕方は、昔教えたよな?」

「……っ、シャンクスのっ、おっきくて気持ちいいの…るひにくださ…!」
「よく出来ました」

いい子いい子と頭を撫でて足を掴めば、ひっと短く息を飲んだ。べとつく唇が微かに笑みを象っている。淫乱に育ったものだと少しだけ呆れて、シャンクスは一気にルフィを貫いた。空気の潰れる音がくぐもって響く。それに合わせるように子供は歓喜の声を上げた。顎を上にがくがくと揺れる身体に口づけを降らせながら、シャンクスは遠慮なしに腰を進める。ひいひいと嘶くルフィが淫らで愛おしい。

「やああ、んはっ、イ…!イイよお、ひゃああん!」
「どこがイイんだ?」
「おく…!おくが…!ふああっ、もぉっイっちゃ…!」

訳もわからず淫らな言葉を綴る子供の欲望通り、動きを速めて絶頂へと上り詰める。もう二度と離れられなくなればいい。呼吸すら奪うような口づけをしながら、シャンクスはルフィの最奥をがつんと突いてやった。

ひゅう、ルフィは一瞬だけ息を吸い込んで内部を激しく締め付けた。内股を痙攣させて白い液体を吐く。それを倣うようにシャンクスも熱くうねる胎内へと欲望を注ぐ。虚ろいだ瞳は茫々としていたが、鮮やかな色をしっかと捉えていた。涙が上気した頬を伝う。声は出さずに「あつい、」なんて呟いている。赤い口腔がぬらついていてシャンクスを誘った。まだ落ち着かずに上下する薄い胸板に舌を擦り付けて、硬度を取り戻しつつある自身をもう一度スライドさせてやる。

「ぁ、やん…こわれちゃう…っ!」
「大丈夫…壊れても可愛がってやるさ」
「く、ふぅ…ん!」

甘えたな子犬のような鳴き声を漏らして、ルフィは次第に腰を揺らし出す。素直な身体ににんまりと笑みを湛えながら、やはり淫乱に育てて良かったと鎖骨に唇を寄せて、強く噛んだ。





さばさんより「シャンクスおじ様の10年間ルヒたん開拓・調教計画」頂きました!うひゃー!やはりルフィの淫乱さはシャンクスによって育まれたものだったのですね…!どうりで常日頃厭らしいわけだ!(被害妄想です)自分の名前を自分で読んでおねだり…素晴らしくハアハア萌えました!もうおじさま素敵すぎます。ありがとうございました!

梅子より


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