がりり、音が聞こえるまでに。いっそう身体を跳ねさせて、ルフィは目を見開きソファに沈んだ。きっと達してしまったのだろう。

「胸だけでイったな、」
「ううー…」

はくはくと空気を震わすルフィをからかうように揶揄って、まろい額を労るように撫でた。しかしこれでは仕置きにならない。ソファにもたらせてジーンズをパンツごとずり下げれば、勢い良く飛び出た小さな性器が外気に曝されてプルプル震える。それが恥ずかしいらしく、最後の抵抗だと足を閉じようとした。邪魔なので仕方なく能力を使って太ももから下を切り取る。先程投げた腕と同じように放って、ローはルフィを見下ろした。

「やっ、見んな!」
「……ふうん。じゃあ、おれは見ねえから」

自分で見ろよ。首を振って嫌がるルフィがやけにいやらしく見えて、思わず刀を握る手に力が入る。咽喉を鳴らしてサークルを作る。次に切り取ったのは、可愛らしい顔の乗ったか細い首だった。何が起こったのかまだ飲み込めていないルフィの顔を、優しくゆっくりと抱きしめて口づけた。身体がないから首を振ることすらままならないので、あ、だとかう、だとか言葉にならない声を漏らすだけだ。

「はあ、は…ん」
「ほら…ちゃんと見ろ」

そして意識が低迷してきたルフィの顔を天を向く性器が見えるように、丁度股間の前に置いた。駄目押しのように左手でそれを掴み、尿道を引っかいてやる。すると蕩けさせていた目を一気に見開いて彼は叫んだ。

「っやあああ…!」

それと同時に白の液体をぶち撒ける。二度目の射精を達成したルフィは自身の顔に精液をかけていた。両腕両足をもがれ、己が性器を見た瞬間に達して顔射したのだ。とても倒錯的な美しさに目眩がする。ルフィはと言うと、あまりにも唐突過ぎる出来事に茫然として瞬くことすら忘れてしまったようだ。弛緩した身体はそのままにローは白く染まったその顔を舐める。苦いけれど、どこかほんのりと甘かった。

「ふっ、あ…」
「自分にザーメンぶっかけんの、ヨかったか?」
「も…やあ」

ぽろぽろ涙を流す様は一枚の絵のようだ。ひくりと咽喉を揺らすルフィにもう一度口づけて、ローはその顔を元ある場所に戻してやった。本当ならルフィ自身をしゃぶらせても良かったが、そこまで酷くして心の傷が振り返しても困る。力無く倒れた両手足のない人形のようなルフィの口に指を突っ込み、丹念に隅々まで湿らせた。

ついでにとばかりに頬に残った欲望の残骸を掬って肛門に指を這わせれば、違和感に歪む顔が欲を増大させる。目の端では捨てた足が爪先まで伸びていた。この色香にはいつまでも慣れることがないだろう。生唾を飲み込んで指をルフィの中へと侵入させた。最初から理解していたように穴は美味しそうに人差し指を頬張る。一定の喘ぎを漏らしてルフィは腰を揺らした。自ら気持ち良いところを探すように。じっくりと時間をかけて快楽に弱く仕込んだ身体にローの指はすぐ馴染んだ。もう一本、二本と増やしてやればしこりに当たる。するとルフィは今までで一番大きく声を出す。性器からは蜜が溢れ、美しく背中がしなり乳首が噛んでとばかりに顔の前に差し出される。望み通りに歯を立てれば、喜びの声を上げてまた達した。だいぶ薄くなった精液を穴から抜いた指で掬い取り、ルフィの口元へと運ぶ。

「んゃ…!」
「これじゃあお仕置きになんねえなァ」
「ふっ、あ!ろー…!」
「なんだ?」
「も…いれてっ」
「何を?」

散々弄んだ肛門は赤く腫れてうぞめいている。それと裏腹にぐっと歯を噛み締めたルフィは、止めどなく涙を流してはくはくと息を吐いた。追い撃ちをかけるように、ローは自分のバックルを外しジーンズを脱ぐ。理性なんて保つだけ意味がないと言外に言ったのだ。それを正しく読み取ったルフィは、引っ付いていない腕を動かして悲鳴に近い声でねだった。

「お、れに…ローの、でかいのっ…ちょーだ…!」
「、ちゃんと味わえ」

ルフィ、と。熱くうねる中心に自身を挿れた瞬間、滅多に呼ばない名前を吹き掛ければ身体が波打ち、四回目の射精を迎えた。ひいひいと引きつった声で唯一自由な頭を動かしながらルフィは激しい快楽にのけ反る。焦点の合っていない瞳はローだけを映していた。可愛い。音にならない言葉を教えるように、なだらかな肩を噛む。

「あっ、ああ!んひ…っ、ふゃぁ!」
「どこがイイんだ?」
「んああっ、そこ!そこ、イ…!」
「もっとほしいか?」
「ほし…っ、うぁ、ろぉ、ほし…いぃ!」

涎唾まみれの口であられもなく叫ぶ彼の、部屋の隅で跳ねる手足を見ながら腰を打ち付けた。脳裏に過ぎるのは、煙立ち込める戦場で正気を失うルフィの姿。

―――そうら、ざまァ見ろ。

爬虫類の笑みを口の端に乗せて、ローはうっそうと笑う。艶やかに鳴き声を漏らすしなやかな身体を抱きながら、ついぞ会うことのなかった彼の義兄を嘲笑うように。





さばさんより「ROOM…シャンブル!でルヒたんとうふんあはんな変態ローさん」頂きました!ローの技一つでこんなうふんあはんなことができるとは…!さすがさばさんです!汁だくなルフィのお顔が目に浮かぶようです。ローさんの愛ある鬼畜ならぬ愛ある変態にとても萌えました!さばさん素敵なお話をありがとうございました^^

梅子より


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