約束を3つした。

1.ぬけがけしない
2.食べ物でつらない
3.恨みっこなし


‐‐‐‐‐‐
プルルル

手にもっているけいたいから無機質な音がひびいておれはいそいでソレにでた。

「は「あ!ロー?」

電話ごしに聞こえる愛しい声、おれは柄にもなくどきどきしてもっと耳に声をいれたいと黙ってみるが向こう側はなにやら騒がしくルフィの声がいまいち聞こえない。

「むっ、麦わら屋?」
「おれいま学校近くのファミレスいんだけどローこれから来れねぇ?」

時計をみればもう夜の10時をこえている、こんな時間まで彼はなにをしていたんだと言いたかったが口うるさいと思われたらいやだ。ふいにルフィの後ろ側から聞きたくない声がひびく。

『おいルフィ飲みものなんにする?』

まちがいない、腹立つくらいこの妙に良い声はユースタス屋だ。ふたりでいるのか?ルフィはさもあたりまえのように「いつもの!」と答えた。

「おい麦わら屋」
「なんだ?」
「行かねぇ」
「え?」
「行かねぇよ」

ぶちん!とキってやった。なんでおれがふたりの間にはいらなければならないんだ。

(いつもの、ってなんだよ)

アノ約束は破られたのか、それともすでにふたりは。

おれはなにも考えたくなくて着信が鳴ったと同時に消したテレビをもういちどつけ、くだらない内容だったのにもかかわらず笑う。

数分がたって番組も終わり風呂にはいろうと立ち上がったとき、こんどは携帯ではなくインターホンが鳴った。

どんどんと扉をたたく音がして苛立ちいきおいよくあければそこにはアノふたりの姿。

「ししし!きちゃった!」
「・・・ルフィがどうしてもって言うから仕方なく来たんだからな」

ふたりの両手には、いっぱいのコンビニ袋。ぽかんと口をあけるおれを見てルフィとユースタス屋は笑った。

「あほづら下げてんじゃねぇよ、とりあえず入んぞ」
「・・・は」
「やっぱさんにんのほうが楽しいだろっ」

ずかずか部屋にあがっていくルフィ、そして視線を上げるとユースタス屋と目が合った。彼は頭をがりがりとかいて申し訳なさそうにつぶやく。

「悪ぃ。フェアじゃ、なかった」

そう言って横をすりぬけていく彼の腕を掴む。律儀なやつ、きっとおれとこいつが逆の立場でも同じことだったろうに。

「・・・まぁ気にすんなよ。おれは心が広いからな、全部水に流してやる。約束は続行だ」

にやりと笑うとユースタス屋はきもちわるいと言いながらもすっきりとした顔付きに戻った。

「ふたりともはやく来いよ!」

ルフィはすでに準備万端なようで目の前にはテーブルにくり広げられたジュースとお菓子。

おれとユースタス屋は顔をあわして笑った。






「なぁ麦わら屋」
「ロー?なんだ?」
「このまえバイキングのペアチケットもらったんだが行くか?」
「バイキング!?行く!」
「・・・くそファルガーてめぇ!、おいルフィ」
「キッド?」
「今度期間限定の特大パフェ奢ってやるよ」
「ほんとか!?やった、キッドだいすき!」
「・・・消されたいのかユースタス屋」



(こいつとだけは)
(ぜったい相容れねぇ)

アンフェアでいきましょう

「なにが"おれは心が広い"だ」
「ユースタス屋、なんか言ったか」


fin.





おあんさまより相互記念「キッドとローでルフィを取り合う学パロ」を頂きました!キッドとローの犬猿さとルフィの無邪気さで私の萌えメーターの針が振り切れました。二人の想いに全く気付いていないルフィがとってもツボできゅんきゅん萌えました!普通に「だいすき!」と言ってしまうルフィ…可愛いいいい!!!!これからもそんな可愛いルフィを二人で取り合ってほしいです!この度は本当にありがとうございました!大切にします!こちらこそよろしくお願いします^^

梅子より


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