「ルフィ、あんま可愛いことすんな」
「な、ん…?」
「暴走しちまうから」

初めての発情期で不安と性を持て余す弟に出来る限り優しくしてやりたいというのが兄の心情だ。しかし、ルフィの仕種はあっさりと取っ払って雄の部分を浮き彫りにさせる。必死に自分と抗いながら、乱暴にならないように服を剥いでいった。それをどこかぼうっと見つめていたルフィは、前を大きく開けたベストのみになったところでエースの名を呼んだ。

「ん…怖いか?」
「うん…でも、へーき」

だからえーすのすきにして。へにゃっと笑顔でエースの首筋に唇を寄せるルフィに、情けないのだが酷く欲情した。自分だって相当辛いくせにいつだって人を気遣う鈍感な弟だ。どうなっても知らないぞと脅し半分の言葉を小さく囁いて、エースは八重歯で桃色の突起を掠める。

「うあ…っ、やぁっ!」
「ごめんな…加減できねえや」
「ふぁ…えーす、えー…!」

早急とも取れる動きで既にそそり立っている性器を握る。やわやわと刺激してやりながら乳首を噛めば、面白いまでに背中が反れた。白魚の腹のように焼けていない素肌がざわめく。もっと見たくて手を早めれば、今まで聞いたことがない高い声でルフィが啼く。そしてよりいっそう身体を震わせて達した。はあはあと荒い息がエースの旋毛に吹きかかる。

「はあ、んんっ…えーす、たりない」
「これ以上兄ちゃんを煽ってどうすんだ」

少し焦点のずれた瞳がエースを絡めて離さない。本当に堪らないと、唾液に濡れて垂れっぱなしの耳を甘噛みする。達したばかりだというのに、ルフィの性器は緩く首を持ち上げていた。情け程度に羽織らせていたベストも取って、エースは引き締まっている尻に手を伸ばす。すべらかな手触りに笑みが零れた。そして、精液と発情期のお陰で熱く濡れそぼった穴に指を一本だけ入れてみた。熱く滾ったルフィの胎内は容易く飲み込んで、ひくひくと蠢いている。

「んにっ、あ、えーす…!」
「どーした」
「なんかへん…!」
「どう変なんだ…?」

腕に尻尾を絡めながら訴えてくるルフィに少し意地悪く聞いてやれば、恥ずかしそうに耳と瞼を伏せて「おくのほう…」と呟く。エースはその色艶に思わず瞑目してしまった。初めての発情期と言うのに、こうもあだっぽいのは元来の性質が影響しているのかもしれない。弟の将来が無性に心配になりつつも指を一気に二本も増やした。肉の壁がうねる。
同時にルフィの高い声が上がって、びくびくと内股が痙攣していた。限界が近いのか、半開きの口からはだらしなく唾液が流れている。

「ふぁ…!あ、やら…っ!んや、やあ…!」
「嫌なのか?」

ばらばらに曲げたり出したりしていた指を止めて、やだと繰り返すルフィに宥めるキスを送る。それでも嫌だと呟く姿に意地悪な悪戯心がくすぐられて、エースはにやりと笑って入れていた指を抜いた。身震いして堪えるルフィを知らんぷりして、細くしなやかな尻尾に手を伸ばす。そして、なんの躊躇いもなく口に含んだ。

「ひ…っ?あ、ゃ」
「んー?」
「あ、あっ、えーす!しっ、ぽやあ…!」

先を噛んだり吸ったりすれば、そこすら性感帯なのかひいひいと咽喉を引きつらせて頭を振る。可愛い。強弱をつけながら根本を揉めば、いっそう大きく身体をびくつかせた。丸い瞳から零れた涙がこめかみを伝う。だからなのか、気付けば銜えていた尻尾をルフィの中へと入れていた。

「ひああああ…!やあーっ、にぁ…っ!」
「やば……ルフィ、かわいい」
「ひぅう…!しっぽやらあ!ふあっ、に、ぁん…!」

動かさないで、と本物の猫みたいに鳴き声を上げるルフィには悪いが、エースの手はもう尻尾を握ってはいない。まるで別の生き物のように動いては自分のイイところを突く尻尾に翻弄されるルフィを見るのは楽しい。嫌だと言っていた口も次第に素直になっていき、蕩けた表情で気持ちがいいと喘いでいる。暫らくこのまま見ていようと思っていると、ぼんやりとした視線に搦め捕られた。なんだろうと見つめ返したら、小さな掠れ声で「にいちゃん、たすけて」と涙を流して唇を寄せてきた。これにはエースも我慢が出来なかった。多少乱暴に尻尾を胎内からずるりと引っ張り出して、ギリギリまで高まった自分を入口に宛がう。そして一気に貫いた。余裕なんてない。

「あっ、ぅあん…!」
「ルフィ、ルフィ悪い…!」
「はげし…!ひ、にゃぁあ…!」

がつがつと盛ってしょうがない餓えた雄猫のように腰を打ち付けるエースに、悲鳴のような喘ぎを上げて喜ぶルフィの声が延々と響いていた。夜がこようと、それは止むことがなかった。





さばさんより「ぬこにゃんルヒたん初めての発情期でお兄ちゃんは大ハッスル」頂きました!ただでさえ耳に尻尾でハアハアなのにそれで発情期とは…!シチュエーションが素敵で無敵すぎます^^発情期のねこルフィ…!飼いたい…!この度は私のわがままに付き合ってお話を4つも下さって本当にありがとうございます!大切にハアハアします!ご馳走様でした!

梅子より


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