(ちょっと暴力的です)

口の中が鉄の味がするので、顰め面をして唾を吐くとそれは朱色に染まっていた。開いた口許から血が細くつたう。先程強く唇を噛み千切られた所為だ。
目の前に座っているドフラミンゴが不気味な笑いを向けてきたので、ルフィはすぐに顔を逸らした。しかし男が自分の中指を折ると、ルフィの首はゆっくりと元の位置に戻っていった。きつくドフラミンゴを睨むと、また彼は声を上げて笑った。
「そんな可愛くねえ顔すんなよ」
ドフラミンゴが己の顔の前で右手をすっと上げると、ルフィの両脚が左右に大きく開かれた。全裸の彼は中心をドフラミンゴに曝した状態で床に尻をついていた。
「っ…!」
しかし手も縛られたように動かない。全身をドフラミンゴに支配されたようで、この身体が自分のものとは最早思えなかった。感覚は残っているものの、動かせるのはせいぜい口だけ。
「こいつ、乱暴にしちゃっていいのか?」
「っ!…ひぃっ」
自分の性器が己の意思も関係なしに上へ上へと持ち上がったので、ルフィは目を見開いた。まるで透明人間に性器を持たれているようだ。そしてドフラミンゴはルフィに近付くと、剥き出しの少年の自身を、革靴の底で思い切り床へ踏み付けた。踵でぐりぐりと押し付けられ、ルフィは歯を食いしばった。しかし酸素を吸いこもうとして口を開いてしまったが最後、流れるようにして嬌声が口から漏れてきた。
「あっ、あっ、あぅ…」
「そうそう、そう可愛く喘いでりゃいいんだよ」
すると背後に人の気配を感じた。振り向こうとしたが首が言うことをきかないので、そのままドフラミンゴからの踏み付けに耐え続けていた。
「お前やる気あんのか?そんな暑っ苦しいコート着てんじゃねえよ」
「お前の毛皮に言われたくねえ」
ドフラミンゴの挑発的な言葉に応えた声の主はクロコダイルだった。ドフラミンゴはまた再び指を動かすと、ルフィの身体はゆっくりと床へ寝かせられた。ドフラミンゴとクロコダイルを下から見上げる。独特な大人の雰囲気に心奪われていると、すぐにルフィの中心にあったドフラミンゴの足が動き出した。ぐぐぐと今度は腹に自身を押し付けられる。その足は手で扱くよりも乱暴に激しく裏筋を擦った。時々つま先で窄まった場所を突かれると、少年の身体はびくんと大きく反応した。
「アアっ…、ぁア…!」
どんどん中心の質量が増していく。ルフィは恥ずかしくて恥ずかしくて堪らなかったが、両脚を閉じようともドフラミンゴの能力でそんなことは叶わない。
すると口の中にクロコダイルの裸足が突っ込まれた。突然の出来事に対応できず徐にそれに噛み付くと、思い切り頬を蹴られた。
「足も満足に舐められねえのか?」
「うっ…んっ、んぇ」
蹴られた頬は悲しく痛むが、そんな余韻に浸っていたらまた頬を蹴られるかもしれない。ルフィは縋りつくようにクロコダイルの足の指に舌を絡めた。涎がだらだらと垂れた。五本の指を一通り舐め終わるとその足はルフィの胸の上を滑り出した。尖った左の乳首を指の唾液で湿らすと、今度は踵で思い切り押し潰された。
「ぁぅっ!ー…ぁあ」
一瞬呼吸困難になると思ったが、すぐにそんなものを打ち消すような感覚が身体を廻った。
「あぁ、んふ、ァ…っ」
「フフ、ふんずけられて興奮してらァ。てめえで見てみろよ自分のをよ」
「ーっ!」
ドフラミンゴが自らの足を退けると、ルフィは腹に垂直に勃つ自分の性器を目にした。これでもかと言う程赤黒く変色し小刻みに震えている。天井に顔を向けてそれは一時も早く刺激を欲しがっているように見えた。
―…これがおれのだっていうのか?嘘だ。きっとまだドフラミンゴが操っているの違いない。だってこんな男たちに踏まれて興奮するなんて―…というルフィの思惑はすぐに男に見破られた。
「俺は何もしてないぜ?首だって手だって動くだろ?コレはお前の本心ってことだ」
ドフラミンゴの言葉に半信半疑で首を動かしてみる。―…本当だ。ちゃんと自分の意思で動く。手にも力を入れることができる。
(そんな…っ)
二人の足から与えられるこんな愛も優しさもない仕打ちにここまで興奮しているなんて―…ルフィは自己嫌悪に陥った。足で踏まれて擦られて感じて勃つなんて、もしかして自分の中にはマゾヒストな部分があるのかもしれない。
すると上から冷たい液体が大量に降ってきた。粘着質のあるそれは頭から胸、腹へとかけられた。これがローションだと分かるのにそんな時間は有さなかった。
「ぃぁ…、ひぅぅっ!」
そしてローションの雨が股間へと降り注いだ。靴の底とはまた違った快感がルフィのそこへ電流を流し、全身の性感帯を刺激しルフィは腰を浮かして豪快に射精した。この少年が、頭上の二人の男と同様異常な性癖の持ち主だというのを裏付けるのには十分すぎる姿だった。


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