*捏造、ジャンル、CPごちゃまぜ注意 log
(仏とジャンヌ)
「あなたが、私の神様なんです」
まさに小鳥の鳴くように可憐な、でも揺らがない芯のある声が耳に残って消えない。今まで何度も聞いた誰かの嬌声はすぐにすり抜けていってしまったというのに。
「ただの小娘の妄言を、あなたは聞いてくれた。私を見付けてくれた」
かしゃんと重い音を立てる甲冑は随分と彼女に不釣り合いだと思った。白銀の剣が彼女の薄い金髪を映す
「私のこの命が続く限り、あなたの剣であり盾であり続けましょう」
俺さ、それ聞いた時無性に悲しくなったんだよ。
ああ、ありがとう。なんとか返した言葉にきっと感情なんか入っていなかった。薄い肩を軽く叩いて背を向ける。その身体を守る甲冑の冷たさに俺は酷く絶望していた。