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頭じゃなくて心が知りたいと叫ぶの


私が彼に心奪われたのは、去年の夏だった。

汗だくで必死にボールを追いかける姿も負けて泣いてしまったチームメイトの肩を支える姿も部長が不在のなか後輩たちにも声をかける姿も一人になってから静かに嗚咽を漏らす綺麗な横顔も目が離せなかった…

純粋に彼を知りたいと思った

一目惚れ、と言っても過言ではない





その日は夢中で学校も名前も覚えてなくて絶望したけど、彼が氷帝学園の選手だと知ったのはそれから数日後、従兄弟が出場する決勝戦の観客席に彼を見つけた。


これは、運命としか思えなかった私は盲目すぎるとわかってる。


試合が終わって数日後、従兄弟に彼について質問責めをして名前と学校、その他いろいろを突き止めた私は今日、氷帝学園高等部の入学式を向かえている。





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