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寝ぼけて大失態白石


連日のうだるような暑さ。
いつもは彼女がウンザリするほどエクスタちゃんにベッタリな俺もここ数日距離を置かざるをえない。

エクスタちゃんも暑いのか寄っても来ぃひんし。

…ちょっと寂しいやんか。

日が傾いて過ごしやすくなっていた気温。
寝苦しい日が続いていたせいかウトウトしてしまったようだ。

ガタッ…ニャー



不意になった物音でうっすらと覚醒してきた意識にべたついた髪が不快極まりない。

(あっつい…エクスタちゃん?)

首もとに感じた体温と重みに手を伸ばして無意識に押しのけた。

「…暑いっちゅーねん、エクスタちゃん。離れてぇな」

俺にかかっていた重さがなくなったと同時に鳩尾に強い衝撃が襲いよった。

「一生寝てろっ、馬鹿蔵!!!」

「いっ!ゲホッゲホッ!」
バタバタ…ガシャーン!!


急に引き戻された意識に浴びせられる罵声とドアが閉まる音が響いた。

ガチャーン!!!

おまけと言わんばかりにドアに衝撃音もした。

「…来てたんかか。っちゅーか、ドア蹴りよった。」

ドアの音と同時に、猫と間違えてんじゃないわよコノヤロー!という彼女の声がした。



**********************暑くても引っ付きたかったのにね。


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