きもちわ類の続き
二、三。学園からの任務が立て続けに入って学園にひと月ほど帰れなかった。帰ってきたら小平太をわっしゃわっしゃして伊作さわり倒して仙蔵にちゅっちゅする予定なのに。なにこれ、酷い。
「天女様ァ?」
「そそ。そっか、名前君が任務に行った次の日に天女様がきたから知らないんだよね。」
小松田くんが苦笑しながら入門票を差し出すと中の浮き足立った雰囲気について話してくれた。
「一応うちの雑用係りとして雇われることにはなったんだけどね。その天女様かなり敏腕でねー」
「まあまあ、人としてはできるんですねぇ」
ああ、困った顔の小松田さん可愛い。まあ、書き終わった入門票を小松田くんに渡すと笑顔で「おかえり。」と言われ、どこか自分でも安心していた。
え、乙すぎるだろJK。
なんなんだこのピンク色の雰囲気は。なんか、気持ち悪いぞ。
「ああっ、由香里さん。あなたはとても美しい!」
あれ、滝ちゃん。ちみ小平太大好きなんじゃ?
「何を言ってる!滝夜叉丸!由香里さんは!!」
おおい、三木ヱ門。お前潮江だろ。
「もう、二人とも邪魔。由香里さん。あっちに行きましょう。」
うん、綾部。俺のこと好きだったんじゃねーのか。あれ、綾部は立花?いや久々知のカップリングがうまいんだった。
じゃなくて。えええあおえおええ。
受け組四年生が真ん中にいる女の子取り合いしてるんだけどぉぉおお。おかしくね?おまえらふぉもだろ!ふぉもだって俺に二文字の言葉で言ってくれぇぇぇえ!
「あ、帰ってきたんですか?先輩。」
「げ、三郎。」
「げ、てなんすか。げ、て。とりあえず傷とか怪我とかしてないっすか?」
「今、心に深い傷を負った。」
「どんな。」
「心の四年生という受の楽園が」
「ああ。」
そう言うと苦笑したような顔で俺の後ろの風景に目を配った。ふはは、もう楽園消えた。あとは鉢不破と食満伊作と笹豆腐が消えたら俺死んじゃう。
「雷蔵がね、由香里さんが好きだっ「嘘だぁぁあああ。不破ァァア!俺オアシスがああ」
「もうアンタ、一回しんだらいい」
「うあああ、福眼きえたああああ」