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※もし華少女夢主が逆トリしてきたら



「っフィリア!!」
「クリスタ……」
「フィリア会いたかった……!」
「あの、ここは……?」

クリスタに抱き着かれている見知らぬ少女は、困惑したように微かに眉をひそめた。

「こっちの奴の家だよ。おいアイリ、戻って来い」
「ユミル」
「……あんなクリスタ初めて見た」
「あの、あなたが……?」
「あ、えぇと。私、藍織です」
「フィリアです。突然お邪魔して……すみません」

こんなに礼儀正しい子は初めてだ、と藍織が感心しているそばから、第一印象のよろしくないユミルが茶化す。

「いいんだよ、最近多いし」
「……そういうもの、なの?」
「ああ。なあアイリ?」
「……うん。そうだね」

でもあなたが言うことじゃないと思うよ……。と内心呟いた藍織を横目に「フィリアお腹すいてない?」「そう、ね……」「じゃあ朝ご飯食べよう!」「でも……アイリに、悪いわ」「遠慮しないで食おうぜ。私も腹減った」と会話が繰り広げられている。藍織は小さく溜め息を吐いて、そして笑った。
クリスタが、こんなにも嬉しそうなのは初めて見た。ユミルだってそうだ。
二人がこんなに嬉しそうなのだから、私も彼女を歓迎しよう。

「朝ご飯にしようか。フィリア、遠慮なく食べて良いからね」

少しでも、フィリアに楽しんでもらえると良いけれど。
藍織は冷蔵庫に何が残っていたか考えながら、台所に向かった。



130916

勝手にフィリアちゃんお借りしてすみません……。楽しかったです。


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