Memo | ナノ


>>↓設定/狡噛と唐之杜

*act.21 仮眠室
※会話文

「志恩サン、いる?」
「はいはーい、いるわよぉ。いらっしゃい刹香ちゃん」
「志恩サンさぁ、今ヒマ? いや別に暇じゃなくても良いけど、ここにいて邪魔にならない?」
「大丈夫だけど……どうかした?」
「眠い寝かせて」
「ここ、仮眠室じゃないわよ」
「知ってる知ってる」
「……お疲れみたいね、昨日の夜は激しかったの?」
「どうしよう今日はその冗談を否定できない」
「あらぁ、いいじゃない。お相手は秀くん?」
「他に誰が。ていうか流石に恥ずかしいから詮索禁止」
「はいはい。まあそういうことなら、そこのソファで寝てて良いわよ」
「ありがと。しばらくしたらテキトーに起こして」
「わかったわ。おやすみ」



*act.22 食事

「相席いいか?」

ラッシュタイムの食堂で昼食を取っていた刹香の前に、トレーが置かれた。視線を上げると、同僚の狡噛が丁度対面の椅子に座るところで。思わずぼそりと呟く。

「疑問符付けたなら返事待たない?」
「結果は変わらないんだからいいだろ?」
「そりゃそうかもだけどさ」

さらっと流されて、肩を竦めた。一人で食事を取るのは実は随分と久しぶりで、味気無い気がしていたところなのだ。

「そういや初めてじゃない? 食堂で一緒になるの」
「そうだな。お前はいつも縢と食ってるし。あいつ今日はどうした?」
「報告書が杜撰過ぎて宜野座サンに説教されてる」
「ああ……」

納得、というように苦笑した狡噛が、プレートに乗ったカツを一切れ、箸で摘む。そういえば今日の日替わりランチはトンカツだった。
刹香は刹香で、サンドイッチを口に運ぶ。暫し無言。縢と食事をしている間は常に何かしら喋っている気がするが、この沈黙は心地好かった。

ふと。思い出したことがあり、沈黙を破る。

「そういえば狡噛サン」
「なんだ?」
「縢が今度、最高に旨いハンバーガー振る舞うって言ってたんだけど、身に覚えは?」
「……無くも無いが、有るとも言えないな」
「なんだそれ」

ふ、と笑った狡噛に釣られて刹香も笑いながら「私も一緒にご馳走になろうかな」と呟いた。



またしても尻切れとんぼ!

2014/11/28 23:38

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