Memo | ナノ


>>祐希君と従妹ちゃん[君僕]

※付き合ってません
※浅羽ツインズの従妹
※デフォ名は百花で。



「祐希くん、起きてー」
「…………」
「……悠太くん、やっぱり起きません。私には無理でした」
「えー、頑張ってよ。オレ毎朝起こしてるんだから」
「だからこそ悠太くんじゃないと」

薄く靄の掛かった意識で、双子の兄と、久々に聞く従妹の声を聞いた。何でいるんだろ、と思いながら、再び心地好い眠気に身を任せようとして、

「祐希、ほら起きなって。百花も来てるんだから」
「……えー……」
「こら寝ない」
「祐希くんー……そろそろ起きてくれないと……その、朝ご飯冷めちゃうんで……」

情けない百花の声に免じて、目を擦って起き上がった。
目を開けると、覗き込む悠太と百花の顔が真っ先に目に飛び込んで来た。

「そういえば何で百花いるの?」
「祐希くん寝ぼけてる? 昨日来て、泊まりました」
「あー……なんかそうだったような」

百花とお互いに、こてんこてんと首を傾げ合っていると、悠太は「起きた?」と確認して行ってしまった。いつもに比べて素っ気ない。

「悠太くん、ご飯の途中なんです」
「ああ、だから……。ん? ていうかオレの分の朝ご飯あるんですか」
「さっき作ったよ?」
「あー、百花作?」
「そうだよー。冷めちゃう前に食べてください」

パタパタと小走りで部屋を出て行った百花の背中を追い掛けようとすると、「着替えて、顔洗って来てください」と釘を刺されてしまった。悠太に似てきたなぁ、と少し、思う。

「あ、」
「何ですかー?」

声を出すと律儀に止まって振り返った百花に、屈んでこつん、と額に額をぶつけた。

「おはようございます」
「……まだ覚えてましたか。おはよう、祐希くん。あとこれ、ちょっと恥ずかしいかなーなんて」

小学生の頃、泊まりに来た百花が熱を出したことがある。熱が下がるまで、朝一番にこうやって額同士を当てて「熱いね」と同じことをした悠太と二人で言い合っていた。

「悠太はしなかった?」
「しません。高校生になるとフツー恥ずかしさが先行するんです」

もう、と少し拗ねたように今度こそ部屋を出て行った百花のほっぺたは、いつかみたく赤くなっていた。



140308

双子、高2。夢主、高1。
弟な祐希くんに少しお兄ちゃんやってほしかっただけなのに、なんか上手くいかなかった。

最近君僕が再燃しまして。私が好きなのは悠太と要なんですが。

2014/03/08 20:10

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