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>>幸せになりたい、と哭いた少女[純恋番外]

※本編に突っ込める程膨らまなかったので。
※過去話的な感じ。
※紅覇視点
※夢主デフォルト:蒼麗



幸せになりたいの。

少女は熱に浮かされたように、そう言った。


幸せになりたいの。ちゃんと生きたよ、って証明したい。

誰に、とは聞かなかった。少女は両親を失ったばかりだったから。


幸せに。そう、“幸せになりたい”。

でも、蒼麗。それは、お前の為の“幸せ”じゃないよぉ? 他人本意なお前の言葉は、自分が幸せになりたいって、そう思ってるとは僕にはどうしても思えない。

そう、思った言葉は口には出せなかった。初めて、誰かを傷付けるかもしれないと躊躇った。

ねえ、蒼麗。
お前の望みは、願いは何?
幸せになりたい? 違うでしょ。実はお前、そんなことこれっぽっちも望んでないよねぇ?

それくらい解るのに、解るけど、でも全然解らない。

何を望んでる? 願ってる?


解らないことが、知らないことが、伝えてもらえないことが。

――こんなに苦しいなんて思わなかった。



140208

私の脳内が紅覇ちゃんフィーバーなう。だったら本編を更新しろと思う。

2014/02/08 00:24

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