可愛がりっこ





「うあぁ〜〜可愛いなぁもうっ!」

「〜〜っっ!!」

「金造!めっちゃ可愛いっ!」


私は我慢出来なくて、キラキラと輝く金色の髪をぐしゃぐしゃっと撫でれば。

柔らかくサラサラの髪が私の手に絡む。



昨日まで黒髪だった金造が、今日会ったら金髪になっていた。

何故この色にしたのかと聞けば、”金造やから金やろ!”って言っててその姿に我慢出来ず、思わず手が出てしまった私。



「っっ!な、○○!何すんねんっ!!急にっ!!」

「いやっ、もぅ本当可愛いなぁ〜〜って!」

「か、可愛い言われても嬉しゅぅないっ!男に可愛い言うなやっ!!俺ん事何やと思てんねんっ!!」


金造の頭をくしゃくしゃと撫で回していた手を、バシっと掴まれると、私はそう問われる。



「え?……可愛いと思ってるんだけど…ダメ?」



私が素直に自分の気持ちを言うと、金造は私の答えが不服だったらしく


ブチっ


て音がしたかの様にキレた。



「こォんのクソ女っ!!俺んこと会えば可愛いぬかしおって!!馬鹿にすんのも大概にせぇっ!!」



そして金造が私の手首を掴んだと思ったら、ドンと思い切り壁に押し付けられ、身体を縫い付けられる。



「ちょっ、金造!」

「黙っとれ!○○は俺を年下やと思って馬鹿にしとるんやろっ!俺かて一人の男や!」



”わからしたるわ”

金造が私の耳元で囁くと、そのまま無理矢理口づけられる。


「んんっ!」


”金造!”と言う言葉も口が塞がれて話すことが出来なかった。

金造の荒々しい口づけに息が出来なく苦しくなる。


「…っ!んふっ」


自分の口から漏れるのは言葉にならない声。

そして金造は、私を壁へ縫い付けていた手を離し、私の身体へと手を伸ばす……





−−−バシィッッ!



「いっっぁ!」


「こないなとこで盛ってんなドアホォォ!!」



それは柔造さんによって阻止された。


「じゅ、柔造さんっ…」


私はこの状況に少し顔が赤くなるのがわかった。


「金造、場所考えぃ……玄関先やぞ」

「ふんっ!○○が悪いんやっ!俺んこと馬鹿にしよる!」


金造と私を見る柔造さんに、私はどんな事だったのか話しをする。


「私はただ、金造に可愛いって言っただけなんですよ?」

「それが馬鹿にしとるっちゅうんやっ!!もぅ知るかこのあまっ!」


金造はギっと私を睨み、そう言ってドカドカと足音を立てて私の前から離れて行った。


それを見て柔造さんは何と無く状況が掴めた様だった。


「あぁ…まぁ…○○が煽り過ぎたんやな。言い過ぎは良くないで?」


”いくら好きだから言うて”と柔造さんに言われる。

それに対して私は、悪びれるそぶりもなく言う。



「好きだから、可愛いくて仕方ないんです!」



すねたり、怒ったり、赤くなって照れたり、金造が見せてくれる顔は、そのどれもが”可愛い”と思ってしまう。



「せめて”好き”言うたれや」

「そうですね。そうします!」


笑顔でそう言って、私は”すみませんでした”と柔造さんへ一礼し、金造の後を追う。


口聞いてくれるかなぁ…なんて思いながらも、きっとそんな姿も、私は可愛いって思ってしまうんだろう。



「金造が、好きだから可愛いんだよ?」



そう言ったら、金造はどんな顔するだろう?


想像するだけで顔がにやけるなんて重症だ。


だって可愛いくて仕方ないんだもの!





。。



珍しいタイプのヒロインちゃん(笑)

可愛がりっこ!!目に入れても痛くないくらいww
ム@ゴロウさんの様にww


金造が髪染めたのいつかわからないけど多分、中3かな…いつでもいいんだけど

ヒロインは4つ上くらいで。

男として見られてない!って思春期の金造が出た行動(笑)


金造可愛い!可愛い!って思って出来たお話…そのままですねww


金造はそんなヒロインに似合う、強くて格好よい男になるって頑張って欲しいです(笑)




12/02/29




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