おまけ
「ねえ名前君は幾つになったのかなああそうだね僕と同じ歳だ十五にもなったらもう十分自分の行動に伴う責任について自覚が持てるものだと思うんだけど何でそうやって黙ってふらふらするのかな僕だって授業放って探しに行って拳骨落としてやりたい気分だったけどもう変わったよ今は囀石の刑だそうだ囀石でも乗せようかほら見て名前兄さんの顔色が変わったよ分かるかな兄さんは以前数回囀石の刑を体感してる所謂名前の先輩というわけだその先輩が今顔を真っ青にさせてがたがた震えてるよさてこれはどういう事か分かるかなそうだ囀石の刑はとても恐ろしいものであるということだねそれじゃあ早速囀石を膝に乗せようかほら正座して膝を出しなよ兄さんに似たつるつるでキムチ味がしそうな脳にいい加減責任というものを学習して貰わないとね」
「ごめんなさい」
「ごめんなさい」
「どうして兄さんが謝るの」
「や、何となく…?」
「ごめんね雪兄、ほらお土産!栗!」
「話を逸らすんじゃねぇえよ…!」
「スミマセンデシタ」
「だから何で兄さんが謝るの」
「何でまた修道院に行ったの」
「んとね…知らないおじさんから逃げた後に…ぴゃっ」
「……」「……」
「え、やだ何怖い二人共その顔怖い!燐兄、炎しまって!雪兄、銃しまって!」
「また変態か…」
「名前、ちゃんと撃退してる?この前渡した防犯ブザーはどうしたの」
「そんなの付けてたら余計幼く見えると思うんだけど」
「……」
「そうだ。ねぇ、私も祓魔師になりたい」
「はぁ、何だか凄く疲れたよ。兄さん、名前が貰ってきた栗で栗ご飯にしようか」
「そうだな、俺も歩きっぱなしで疲れた。ちゃっちゃと作っからお前等も手伝え」
「ええええ!無視良くない!」
「「却下」」
「びゃん」
翌日。名前の装備は防犯ブザーからスタンガンへとグレードアップしましたとさ、めでたしめでたし。