赤司の名前は覚えてないけど他のキセキの名前は覚えてる(krk)

「この前また赤司くんに会ったらしいですね」

「あかしぃ?誰それ」

「……」

「…黒子くん?」

「君、本当に帝光生だったんですか?」

「うん!水色のブラウスちょっと気に入ってた」

「……(それにはちょっぴり同感します)」

「私中学の時は図書室ばっかり行ってたからなあ…黒子くんがバスケやってたの知ったのも誠凛に入ってからだったし」

「図書室…?なら、緑間くんの事なら知ってるんじゃないですか?」

「えっ、緑間くんの事知ってるの?」

「……僕は今緑間くんの事を正しく呼べた君に対して驚いています」

「ええー…。緑間くんは図書室の常連さんだったからね!よく高い所の本も取ってくれたよー」

「あのツンデレの緑間くんが…?」

「だってあの人根は優しいじゃん、努力家だし」

「……じゃあ黄瀬くんはどうですか?彼はモデルもやってますし」

「ああー、黄瀬くんねっ。あの人髪の毛黒くしないの?私黒髪フェチなの」

「君の性癖は聞いてません」

「あ、私もしかしたらバスケ部もう一人知ってるかも」

「え?」

「青峰くん」

「えっ」

「二年の時、クラス一緒だったんだあ。一回だけ隣の席になった事あってね」

「そうなんですか…」

「セーターの編み目の痕がほっぺたにきっちり付いてた時は笑ったなあ」

「ああ…あからさまに寝てましたって感じの、あれですね」

「そしたら何笑ってンだゴルァって喧嘩売られたよー」

「…えっ」

「ちょっと足あるか確認するの辞めてよ。…まぁ、図書室から借りてきた本二、三冊纏めて掴んでふりかぶったら黙ったけど」

「赤司くん並にバイオレンスな人だったんですね」

「これがギャップ萌え?」

「……話を戻しましょう」

「はい」

「紫原くんは知ってますか?」

「うん、名前だけ」

「へえ…紫原くんとは面識がないんですね」

「面識無いのは黄瀬くんとその…黒子くんがいう"あかね"くんもだよ」

「"あかし"くんです」

「一緒だよ」

「違います」

「図書室に来る女の子達がお菓子のレシピ本借りてくんだよ、紫原くんに作るーってきゃいきゃいしながらさ」

「調理室借りて作る子も居ましたもんね」

「不思議だねー、彼は努力する人が嫌いなんでしょ?お菓子を作る事を努力してた子達には何も言わなかったのにね」

「彼にとってお菓子とバスケは違うものなのではないでしょうか」

「それでも努力するということには変わりないのにね」

「……で、そんな人達を束ねていたのが赤司くんなんですが」

「"あかね"くんは凄いねぇ…ストレス半端無かったろうねぇ」

「(もう間違えてます)」

「で、"あかね"くんはヤクザかなんかじゃないの?ケジメつけるって言って指の爪があんなことやそんなことになったりしないの?」

「……」

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赤司→茜(蜩)


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