[早撃]種子島さんと夏祭り(戦.コ.レ)



「……」

「……」

「……」

「……す、すまない」

「…いや、射的をやろうって言ったのは私なので…」

「しかし……」

「……まさか射的の景品全部落としちゃうなんて思いませんでした」

「……射的の銃が手に馴染んでしまって、つい」

「まぁ、でも種子島さんのいきいきとしたお顔が見れたので私は気にしてませんよ」

「っ、!」

「それ、どうします?また祭り来てから三十分しか経ってませんし、流石に大荷物持って歩くのは大変でしょうし…」

「……あー…、実は俺の家、此処から結構近くてな」

「そうなんですか?なら大丈夫そうですね」

「しかし落とした景品の中には俺には無縁な物も幾つかある」

「落としたのは種子島さんですし、種子島さんがあげたい人にあげたらどうです?」

「君にあげたい」

「へ、?」

「俺を射的に誘ったのは君で、君はその事に責任を感じている。ならば詫びとして景品の一部を引き取って貰えないだろうか」

「……う、」

「高級スキンケアセット」

「ぐぬ」

「お菓子」

「ぐぬぬ」

「女児向けの着せ替え人形。…君には姪がいるだろう?」

「わ、分かりました!引き取ります!引き取りますからこれ以上言わないで!!」

「交渉成立だな。それでは早速向かおうか」

「え、何処にですか?」

「……俺の家に決まっているだろう?」

「!!」

‐‐‐‐‐‐‐‐‐
早撃さんかっけーです


|

人気急上昇中のBL小説
BL小説 BLove
- ナノ -