財前と親友の放課後(庭球)

下記事の続き

「せんぱい」

「おーす光昼休みぶりー」

「準備出来ました?」

「うん。案内お願いしていい?」

「っす。あの、先輩。一つ頼みたいんすけど」

「何だい、言ってごらん我が愛しの光よ」


「部長、今日見学させたい人がおるんすわ。っちゅーかもう連れて来たんやけど」

「ざざざ財前が女連れ込みよった…!」

「白石、意識を失うたらアカン!そら俺かてちょお寂しいけど…!」

「親友のメリー先輩です」

「こんにちは、私メリーさん。今あなたの目の前にいるの」

「ぎゃあああああメメメメリーさんてあの電話掛けてくる怖い話のやつか!」

「先輩、今メリーの霊が憑いとって大変なんすわ。せやから俺が監視役になりまして」

「ほうか、ほんならしゃあないな。メリーさん、そこのベンチに座って練習見とき」

「ありがとう、私メリーさん。今あなたの怪我の心配をしているの」

「ああ、これ?これは怪我とちゃうから、安心してえや」

「こんにちは、私メリーさん。今あなたを重度の中二病と見なしあまり接点を作らないよう心掛ける事を決意したの」

「ええ子や、そんまま一生部長の存在無視したって下さい」

「謙也!財前が二人に増えたで…!」


「言うたでしょ。俺の言う通りにすれば見学出来るて」

「些か強引だと思うんだがね。明日からテニス部に会ったら気まずいわ」

「ま、しゃーないすわ」

「あ」

「あ?」

「私あの人知ってる。モノマネが上手いんだってね」

「ホモやで」

「人の性癖にいちゃもん付けちゃダメ。ええと…名前、名前なんだったかなー…」

「ヒント。ひと…」

「ああ、そうだ!一文字王子さんだ!!」

「ぶはっ」

「えっちょっ光どうしたうわああああ一文字王子さんが此方睨んでるうううう」

メリーさんキャラは五分で崩壊しました。


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