米農家夢主×メフィスト
「フェレス卿、フェレス卿」
「何か御用ですかな」
「あの、えと」
「?」
「……お小遣い、下さい」
「おや、珍しいですね。保護者代理として何に使うか聞いても?」
「奥村くんと奥村先生の誕生日プレゼントを買いたいので」
「な……なんだと……!!」
「ひっ!?い、いきなり立ち上がらないで下さい」
「何故!何故私には誕生日のお祝いもないというのにあの二人にはプレゼントを、プレゼントをおぉぉお!!」
「だ、だって私、フェレス卿の誕生日、知らないですし…」
「今日です」
「えっ」
「嘘です」
「もういいです、自分でどうにかしますから」
「な、何ですと!もしや(体を売る)バイトではありませんよね!?」
「未成年なら(駅前のティッシュ配りの)バイトが一番手っ取り早いでしょう」
「いけません!(売春なんて)許しませんよ!」
「(ティッシュ配りくらい)いいじゃないですか!簡単な仕事なんですから勉強にも影響ありませんし」
「体を売るのが簡単なわけないでしょう!」
「ティッシュ配りが簡単じゃないなら何も出来ませんよ!」
「えっ」
「えっ」
「……」
「……」
「…お小遣い下さい」
「…旧五千円札で足りますか?」
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きっと二人の顔は真っ赤
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