畜生、畜生ふざけんな。絶対やだ、そんなの。なんであんなところで畜生
速足で最初は足音を立てないように歩いていたけれどもう関係ない、今はずだずだと思っくそ大音量でわざと私の不機嫌さが判るように進んでいた。誰も話しかけんな!

ドン!


「わっ」

「痛っ!」


前も見ずにいたらいきなり衝突してしまった!痛いっつーの
前見て歩けよ。


「やあ#name3#、そんなに急いでどこに行くんだい?」

「リーマス。どこだっていいでしょ。」

「うーん、確かに僕には関係ないんだけど面白そうな臭いがぷんぷんするからね」


この腹黒!
って叫んでやりたいけど今は一刻も早く此処から去りたい。喋ってるだけでふつふつと、ぶくぶくと、ボコボコと怒りが沸き上がってくる。ああ、何て醜いのだろう!自分でも理解してても抑えられそうにない
お願いさっさと通して頂戴、私の沸点はもうすぐそこなの。


「リーマス、貴方空気を読むとかできないの?私が今どんな状態か判るでしょう」


ひぃ、と声が聞こえた気がした。あら、ピーターったらそんなところに居たのね。全く気が付かなかったわ
多分私が吐いた言葉に驚いているんだろう。いや私が言った言葉よりも、私がリーマスに言ったということにね
でも今はそんなもん関係ないわ。後できっと後悔するんだろうけど、今はさっさと一人になりたいのよ


「随分とご機嫌ななめのようだけどもどうしたんだい?ああ、ごめんね。僕は君と違って日本人じゃないから空気を読む?とかは苦手なんだ」


ぶちん。
なにかが切れた音がした
ふざけないで


「っ…!いい加減にして頂戴!私は今すごく怒っているの!誰にも話しかけられたくないのに…!」


ボロボロと怒りの言葉と共に涙が溢れてくる。興奮して抑えることができない。もう、本当、やだ。なんでこんな廊下で、しかもみんな注目してる中で泣き顔なんか晒さなきゃいけないのよ


「勝ち気の君がそんなふうに泣くなんて珍しいね、誰に泣かされているんだい?」

「何言っているのよ!あなたの、せいに、決まってるじゃない…!」

「違うだろ、またアイツ浮気してたんでしょどうせ」


どくん、
胸の音が鳴る


「…っ、なんで知ってるのよ…」  
「なんでってそりゃあ君はわかりやすいからね。そんな顔をしてる#name3#は見飽きたよ」


も、やだ
なんでコイツはいっつも余裕だらけで私を見下してるの?リーマスといると自分が惨めで仕方ない。私がこうやってなにも言えなくなるまで踏みにじるんだ
ぐしゃぐしゃに顔が歪んでいく。狭まった視界にはひどく湾曲したリーマスの顔がみえる。にたりと笑っているような気がした


「本当嫌だね。そうやっていっつも君はアイツに振り回されてばかりだ。そんな君に振り回されてる人間は一体なんなんだろうね」

「ふっ…く」

「汚い泣き顔に嗚咽まで漏らしていい加減泣き止みなよ。」




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ボツは基本尻切れトンボです。それにしてもリーマスの性格悪すぎ(笑)

書き直してうpする可能性はアリ


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