「露伴先生お年玉ちょうだい」

「……」

「そのうざったそうな顔も今年最後だと思うとしみじみします」

「まだ大晦日だとかいくつになったんだとか言いたいことはあるがとりあえずやらん」

「えーそれは残念」

「大掃除は終わったのか」

「さっき終わりましたとも!露伴先生終わりました?」

「僕は君と違って常日頃から綺麗にしているからな」

「言い返せない…」

「だらしない生活をやめればいいんだやめれば」

「そんなだらしない生活してないんですけどね…あ、先生お蕎麦買い過ぎたんですけどいりませんか」

「だらしないから買い過ぎるんだろうが…年越し蕎麦か」

「そうですそうですどうぞ」

「仕方ないもらってやる……?何だ一人分じゃあないか」

「?一人分じゃ足りないんですか?先生そんな薄っぺらい身体のくせに何人分食べる気です?」

「漫画家が筋肉もりもりでも気持ち悪いだろうがそうじゃあない君は食べないのか」

「え?私ですか?私のは家にありますけど………」

「……」

「……」

「……」

「はっ!せっ先せ―――へぶっ!!」






(照れ隠しに蕎麦を顔にぶち当てないでくださいよ!)
(照れてなどいるものか!)
(持ってきますね、先生と年越すために)
(うるさいいらん帰って寝ろ!)


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