※現パロ



「えびばでぽっきー」

「ひっでー!壊滅的な発音だぜ!」

「そんなこと言うやつにはやらんぞ」

「やーん俺が悪かったーん!ちょーだぁい!」

「きもちわる!」

「ひどい!」


ショック!などと言ってるジョセフを無視しながら購買で購入したばかりのポッキーの箱を開け、ぺりりと袋も開けてまず一本。目の前であーんと口を開けるジョセフをさらに無視して迷うことなく自分の口へと突っ込んだ。広がるチョコの甘さと共に幸せが広がって行くのを感じながらこちらに伸びて来るジョセフの手から袋を遠ざける。


「ケチか…!」

「おいしいなぁ」


ぐぬぬと顔を歪ませるジョセフに仕方ないふざけるのもここらへんにしておくかと袋から一本出してあげようとしたその瞬間、視界の隅でジョセフがにやりと笑った気がした。経験上このようなジョセフを見て良かったことが一度もない。
「…ジョセ、フ」視線を急いでそちらへ戻したものの、既に目の前には大きなくりっとした瞳があり、え、どうした。「っうぇ」「ん」突然のことに小さな悲鳴を上げる私の口から伸びていた残り半分のポッキーがなんということか、そのまま、ぱく、するりと目の前の男の口の中へとさよならしてしまった。そ、そんな私の口に入ってたところごと…!「じょせふ」「んー?」「じょせふ」「んー?」


「…どうせなら折って持っていってよ…」

「名前味!きゃー!なーんつって!」

「……」

「……」

「耳真っ赤だよ」

「うるせぇー!!」




(お前もだろーがよ!)
(照れるならしないでよ!)


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