「はやと君服かえなくて良いの?」

「え!」

「汚いよはやと君」

「汚いって言わないで!」



ちゃんと着がえてるよ!とてとて走って私の作ったティッシュ箱製である仮の住まい(なかなか良い感じに出来た!)(お披露目した瞬間のあのHAYATO君の微妙な顔は見ないことにした!)からぱさぱさと服を出してきた。本当にちゃんと着がえているらしい。というかいつの間にそんなに仕舞い込んだんだろうはやと君。…というか「似たような服ばっかりだけど…ひらひら好きなの…?」ひらひらきらきら。アイドルのライブのような。「衣装だにゃ!私服もあるよ!一着!」「一着…」「可哀想なものを見る目やめて…!」その一着はいつ着るのだろう。オフの日あるのかな…私がお暇をあげる感じなの?一着しかないってことは休みそんなに無いのかなぁちっちゃいながら何だかとても可哀想。衣装って支給されたやつなんじゃないの。私服買うお金無いのかな。大体何処で買うんだろう…住み込みで来ちゃってるんだけど。うーん。あ、そうだ。


「私が作ってあげようか?」

「え!」

「ちっちゃいのならすぐ出来るだろうし!ちゃんとしたの作れるよ!」

「名前ちゃんの手作り…!」

「嫌?」

「ううん!すごく嬉しいよ!」

「よかった!どんな服がいい?」

「名前ちゃんの好みでお願いしちゃう〜!」

「えっ」

「名前ちゃんがカッコイイーって思う服がいいにゃあ」

「…カッコイイ…」

「ボクに惚れちゃうくらいのね!」

「…」

「その真顔やめて!」



まったくはやと君はまじめなところですぐふざける。もういいやと思って机の上にはやと君を残して歩き出そうとしたら驚異のジャンプ力で腕に飛びついてきたよじよじよじ「おいてかないで!」半泣きでよじのぼられても。かわいいだけだよね。かわいいこの小動物。…うん。そうだよはやと君はどっちかというとかわいい方が似合う気がする。もこもこの服とか着せてみたい。ぽてぽて歩くはやと君かわいい!絶対かわいい!



「創作意欲が湧いてきた…!」

「わぁ!楽しみー!」

「いらない服とか布使ってさっそく作る!明日新しい生地も買って来よう!」

「やったー!」

「もこもこやるぞー!」

「やっt…えっ」


作ったらすぐ着てもらって写真撮ろう!「名前ちゃん!?」小動物良いなぁ!「もこもこって何!?」はやと君が何か言ってる気がするけど気にしない。とりあえずもこもこふわふわを作ろう。話はそれからだ。




(名前ちゃんカッコイイ服を…!)
(〜♪)
(きいてくれない!!)



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