食べちゃうぞが冗談に聞こえません 4/6
散々飲んでは騒ぎ、時には暴れ、疲れ果てた男達は床やら机やらで眠りについていた。
途中で酔いが結構まわり始めたゆきは、ジュースへと変えた為、今は程よく心地よい状態でいる。
「あ〜これは明日の掃除が大変だ…」
部屋を見渡しガックリと項垂れる。
毎回ブチャラティチームの隠れ家で食事会をすると、手のつけようがない程汚れるのだ。
酔いつぶれてしまえば、この惨状は気にならないものである。
しかし、酔いが覚めてしまえば寝れたもんじゃあない。
隣にあるベットルームで眠ろう。
そう思って席を立ち上がろうとした時。
「ん…、俺は寝てたのか…。」
机の上で酔いつぶれ、そのまま寝ていたブチャラティが起き上がった。
「あは、ブチャラティ起きたんだ。…もう部屋がやばすぎる!明日起きた時皆真っ青だね、これは。」
眠そうな目をパチパチさせ、ブチャラティは辺りを見渡す。
「…出来ればこのまま気付かず寝ていたかったな。」
ゆきと同じくあからさまにガックリとした表情をするブチャラティに笑う。
「最悪、暴れ倒したナランチャとフーゴとミスタにさせればいいのよ。まったく…いっつも暴れるんだから。」
「そうだな。あいつらも少しはジョルノを見習ってくれればいいんだが…」
ブチャラティはソファーに小さく膝を曲げ、寝息を立てているジョルノを見る。
「本当それ!どっちが年上か分からんないよね。」
笑いながらゆきは今度こそ席を立つ。
「ブチャラティもあっちで寝るでしょ?」
そうベットルームの方を指さす。
「あぁ、そうさせてもらおう。…さすがにもうここでは寝れない。」
そう言い、ブチャラティは小さく苦笑いをする。
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