くっつかないでください移ります変態が 7/7
ふとゆきは自分の胸元に重みを感じた為、視線を下に移す。
自分の胸元には、ブチャラティの顔が乗っかっていたのだ。
「…う、なんだこの感覚…。」
ブチャラティはゆっくり顔を起こす。
そこには、信じられないと言ったような顔をしているゆきがいた。
「ブ、ブチャラティ…。」
ミスタとアバッキオをは、その様子をみてやばいと思ったのか視線をそらす。
ブチャラティは柔らかい感覚の正体が分かり、顔がニヤけると同時に、瞬時に弁解を始める。
「ち、違うんだゆき。…これは事故だ!俺の意思じゃあない!!!!ラッキーではあるが…」
両手を宙に浮かせ、俺のせいじゃないとアピールする。
「…何が事故よっ!!このっ、変態っっっ!!!!!!!」
マリオネット・ドールでブチャラティを殴るゆき。
「ぐはぁ!!!」
ミスタとアバッキオの元へ吹っ飛ぶブチャラティ。
「一瞬でもブチャラティの事見直した私がバカだったわ!!…一生近寄らないで!!!」
ゆきに近寄らないでと言われたことが相当ショックなブチャラティは、また落ち込んでしまう。
「ゆき、勘弁してやってくれよォ!ブチャラティだってよぉ、わざとじゃあねんだぜッ!?」
またミスタはブチャラティの為に、ゆきをなだめようと話しかける。
「もう知らない!!!!」
ゆきは赤くなった頬を隠すように、そっぽを向いた。
くっつかないでください移ります変態が
私の純情乙女の心を返せ!!!
お題:確かに恋だった様
変態に恋されてしまいました5題より。
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