くっつかないでください移ります変態が 2/7
「しっかしよぉ！なかなか大胆な事するよな、ブチャラティもよぉ！」
ミスタは後ろ手に頭を組み、車の中で寛ぐ。
「俺もビックリだぜ！社員旅行でローマなんてさ！！！！」
ウキウキっと顔が輝いているナランチャ。
「ネアポリスからローマを車でなんて、車で4時間半はかかりますよ…。全くブチャラティらしくない…。」
頭を抱えるフーゴ。
ゆきとアバッキオは眠たそうに窓の外を見ている。
ブチャラティはというと、イラついた表情で車のハンドルを握っている。
ブチャラティ一行は、社員旅行でローマへと車で向かうのであった。
「だいたいナランチャが余計な事言うからこうなったんでしょう。」
「なんだよフーゴ！社員旅行、行きたくねぇのかよ！！！」
「な…っ！そういう事を言ってるんじゃあないんです！！！」
2人がまたいつもの喧嘩を始めそうになったので、慌ててゆきが止める。
「ま、まーまーふたりとも！！！もうここまで来てるんだし、楽しもーよ！！！ねっ！！！」
何故ローマまで行くことになったかというと、またもやナランチャがトレヴィの泉に行ってみたいと言うからなのであった。
飛行機で行くというのは、誰かが暴れだしそうという理由でゆきが却下した。
同じ理由で人が集まる新幹線も却下となり、安定の車をレンタルに落ち着いたのであった。
ちなみに日帰り旅行となり、朝6時にネアポリスを出発。
11時前にローマへと着く予定なのである。
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