盗撮が犯罪って知ってますか? その2 3/3
「さて…じゃあ俺もそろそろ帰るとするよ。」
ブチャラティにしては珍しく、何もせず大人しく帰ろうとしている。
「え…、もう帰るの???」
いつものブチャラティとは違う行動に驚く。
そして何よりあまり大きい声では言いたくないが、1人になるのが少しまだ怖いのだ。
ギャングが"怖い"などと言うのは恥ずかしい事だが…やはり思い出すとぶるりと震える。
ブチャラティは少し考える様に顎に手を置く。
「…いや、帰ろうと思ったんだが、ーーーーやっぱり辞めた。」
ドスッとその場に座り込んだ。
「ゆきが寝るまで、なかなか見れない寝顔でも見てやろうじゃあないかと思ってな。」
いつものブチャラティなら気持ち悪いと思うが、今はその発言が心地よく感じた。
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「そういえばブチャラティ。…どうして私が襲われるかもって分かったの?」
「この前俺の可愛いゆきを写真に収めようとしたら、カメラの中にスタンドみたいなのが写ってな。怪しいと思って、見守ってやってたんだぜ?」
「…ん?????」
「一応な。スティッキィ・フィンガーズでマンションのエントランスまでは、いつも見送ってたのさ。」
「おまわりさーん!盗撮魔と住居侵入野郎がここにいますーーー。」
盗撮が犯罪って知ってますか?
それとこれとは別!
お題:確かに恋だった様
変態に恋されてしまいました5題より。
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