盗撮が犯罪って知ってますか? その2 2/3
ふと気がつくと、ブチャラティと目が合った。
「起きたのか。」
いまいち状態がつかめず、視線を逸らす。
見た事ある景色…。ここは、私の部屋だ。
だんだん頭が覚醒する。
「あ!!ブチャラティ!!!私っ!!!!」
ガバリと寝ていた布団から起き上がる。
「その件に関しては心配しなくていい。ゆきを付け狙ってたやつはもう再起不能だし、今は俺がいるからな。」
そう頭を撫でられ、微笑んでくるブチャラティ。
「う、うん…ありがとう。あの時、ブチャラティが来てくれてほっとした…。」
それにうっすら覚えている、スティッキィ・フィンガーズの感覚。
「スティッキィ・フィンガーズに身体をジッパーにされる感覚って、あんな感じだったんだね…」
そう首元に無意識に手を持っていく。
「あぁ、すまなかったな。ゆきの締めつけられている首を解放するには、それしか思い浮かばなかったんだ。…咄嗟だったしな。」
わりかし付き合いの長い私達でも、お互いのスタンドを使っているのを見た事はあるが、使われる事など滅多にないのだ。
「明日、ナランチャにあったらお礼言っとかなきゃな。」
「そうだな、そうするといい。ナランチャも心配していたからな。」
そう言い、ブチャラティは立ち上がる。
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