教えてあげない! 3/6


「ちょ、ミスタってば!行儀悪いッ!」


土足で、人が座るソファーの上に足を置くなんて!

ゆきはミスタに注意するものの、既にジョルノとの言い合いが始まっており、もうさっぱり聞こえていないようだった。


徐々にミスタとジョルノの距離は近づいていき、もはやゆきの止めに入る隙間はなくなっていた。

…もう知らない!一生やってろ!


ギャーギャー騒がしくヒートアップする2人の煩さに耐えきれず、ブチャラティ達の元へと避難する。


「もー煩いッ!あのふたり、本当仲がいいのか悪いのか分からないんだから!」


プリプリ怒りながら、ジョルノのがいなくなったせいで寂しそうに空いている席へと座る。


「…しかし、僕も気になるな。なぜゆきはミスタと付き合っているんですか?」

「ちょっと、急にフーゴまで変な事言い出さないでよ!」


顎に手を当て考えているフーゴに続き、ナランチャも口を開く。


「俺も気になるッ!だってよォ、ミスタってば未だに街ゆくねェちゃん達に声かけまくってんだぜッ!?」

…ゆきの方が可愛いのによォ。
そう言い、ナランチャはちらりとゆきを見る。


そして先程まで、ジョルノとナランチャ達を牽制していたアバッキオまで悪ノリし始める。


「なァゆき。俺にもちと、その理由とやらを教えてくれや。」

「…っアバッキオの裏切り者!」


だいたい、いっつもこういう話は興味無いって言うくせに!

ゆきは縋るようにブチャラティへと視線を向けた。


チームのリーダーで、1番の常識人。

女の子にはとっても優しいブチャラティなら、今まさに絶賛困っている私の見方をしてくれるはず…!!!

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