いつでも一緒! 4/6


なんとか平然を装ってピストルズとゆきを眺めていたミスタだった。


が、一向に終らないピストルズの撫でてコールと、NO.6がゆきの頬にキスをしたことで、ついにミスタの堪忍袋の緒がプツリと切れた。


「お前ェらいい加減にしろよッ!!いつまでゆきにベタベタ引っ付いてんだよチクショーッ!!!」

そう言いソファーから勢いよく立ち上がった。


隣に座っていたゆきは、ミスタがいきなり立ち上がった為ビクリと肩を揺らした。


『ミスタゆきヲ驚カスナヨーーーッ』

『カワイソウダロ!!』

『ソーダゾミスターーーッ!!!』


「やかましいッ!さっさとゆきから離れろ!向こうで菓子でも食ってろッ!!!」

わいわい反論するピストルズに対し、ミスタが叱りつける。


普段であったらピストルズ達はミスタの言う事はしぶしぶでも聞くのであったが、ゆきの事になるとピストルズ達は断固として譲らなくなるのだった。


『イヤダッ!オレタチハマダゆきト一緒ニイルンダッ!!』

『ゼッタイニ離レナイゾーーーッ!!ナァオマエラッ!!』

『オーーーッッ!!!』

ピストルズはゆきから離れないですむよう一致団結し、ミスタへと挑もうとしている。

その様子を今度はゆきがすぐ横でため息をつきながら見ていた。


ミスタもピストルズもゆきの事になると全く意見を曲げず、真っ直ぐと向かってくる。


もちろんミスタの精神力であるピストルズはミスタの片割れでもある為、ゆきへの想いはミスタと変わらず強いものだ。


ゆきはもちろんソレを理解しているので、どちらも愛おしく思っている。


ピストルズを見ていると、口には出さないミスタの本心を覗けているようでゆきは好きなのだった。


初めは言い争いですら微笑ましく見ていたゆきだったが、いつまでたっても一向に言い争いを辞めないミスタを含む7人に今度はゆきが、堪忍袋の緒を切らす番となった。

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