いつでも一緒! 3/6
さすがのゆきも気まずい雰囲気に苦笑いをした時だった。
『何イッテンダッ!!ミスタヨリ、オレタチノ方ガゆきノ近クニイルンダゾーーッ!!!』
『ソーダソーダッ!!』
『ゆきモオレタチノ事ガイチバン好キナンダゼーーーッ!!』
いつの間にか現れたミスタのスタンド、セックス・ピストルズ達が騒ぎ始める。
「はぁ?うるせーぞお前ら!!俺の方が愛されてるに決まってんだろーがよッ!!」
ミスタはピストルズ達を睨む。
『うぇぇ〜ん!ミスタガ睨ンデクルヨーーッ!!ゆき〜〜〜!!』
額に5の数字が書いてある泣き虫なNO.5がゆきに泣きつく。
ゆきはそんなNO.5の頭を、よしよしと撫でてあげる。
そんな姿を見びピストルズ5人とミスタは、揃って叫び声を上げる。
「チクショォーッ!NO.5のヤロー!俺だって最近ゆきに頭撫でて貰えてねーってのによォーッ!」
『ズリーゾNO.5ッ!!』
『オレモナデテクレロヨゆきーーーッ!』
『ドケドケェーーーッ!!!!』
ゆきの周りには、あっという間に6人のピストルズ達が集まる。
「わ、押さないで押さないで!…あ、だめよNo.3ったら!No.5を殴っちゃだーめ!ちゃんとよしよししてあげるから!」
よしよしという言葉に反応して、ピストルズ達は揃ってゆきを見上げた。
「撫でてあげるから、ちゃんと並んで?・・・ね?」
そうピストルズ達に告げると、未だ元気に騒いではいるものの律儀に輪になって順番を決めていた。
ゆきは一番最初を勝ち取ったNO.1を撫でてあげながら、並び始めたピストルズ達をゆきは微笑ましく眺めていた。
そしてミスタはそんなゆき達を、すぐ横で面白くなさそうな顔で眺めている。
「(まー撫でるくらいなら見逃してやるかァ。・・・俺の方が愛されてるしな。)」
心でそう呟くミスタだったが顔には不満がダダ漏れであり、正面に座るジョルノ達にはこそっり笑われていたのだった。