護衛任務 3



ミスタ、ナランチャ、アバッキオは護衛対象の"ヘルシート"の元へと向かい、何事もなく順調に護衛任務をこなしていた。


「やっぱりよォ、護衛なんか簡単じゃあねェーか!」


ナランチャはイスに寄りかかり、伸びをする。


「確かによォ…何も無さすぎて体が訛っちまいそうだぜ…。」


「おい、だからといって気を抜くんじゃねェぞ。」


やはり油断している2人に、アバッキオは注意をする。


「…君達。わしはそろそろ買い物に行きたいんだが、いいかの???」


「おー!じいさん、ようやく外に出る気になったのかーーッ!!!」


ナランチャは立ち上がり嬉しそうに叫ぶ。


「俺はよォ、出かけねぇほーがいいと思うぜェ?」


「俺もミスタに同感だぜ、じいさん。」


アバッキオは面倒くさそうに足を組む。


「いいや、わしは絶対出かける。行かねばならんのだ。君たちはここにいてもらって構わない!」


真っ直ぐと3人を見つめる瞳に、この男はマジで出かけるようとしていると悟るミスタとアバッキオ。


「はあぁ〜、めんどくせぇがよォ絶対離れんじゃねぇぞじいさん。」


「ぽっくり逝かれても困るからな。」


渋々認める2人に、ナランチャは自信満々に言う。


「だぁいじょぶだって!!俺がいるんだぜェ!!!任せとけってじいさんッ!!!」


こうして4人は車へと乗り込み、ネアポリスのメイン通りへと向かった。

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