護衛任務 1



今日は朝からついてない。

グイード・ミスタは頭を抱えていた。


朝食を食べに入ったバールは、ミスタでちょうど4人目だった。


そして頼んだコルネット(クロワッサン)は4個セットであり、お代を払おうと財布を覗くと紙幣が4枚。


とことん4のつく数字を嫌っているミスタに対して、今日はとことん4という数字が纏わりついてくるのだった。


そして今日は、ブチャラティから新しい仕事についての説明があるのだ。


朝からついていないミスタは、その仕事に対して心底不安な思いを抱いていた。


ミスタはため息をつきながら、待ち合わせ場所のリストランテへと向かう。


入口にはもうチームの皆のうるさい話し声が聞こえており、すでに集まっている事がわかる。


ーーーーなんだよ、俺が最後かよ。


それすらも今日の4の数字のせいのような気がして、ミスタは憂鬱な気分になる。


「あ!!!よーやくミスタのやろーが来たぜッ!」


ナランチャは立ち上がり、ミスタの方へ人差し指を向ける。


「あーあーうるせーぞナランチャ。時間には間に合ってるだろーがよ!」


煩わしそうにミスタは頭をかく。


「ナランチャは子供だから、待つのが苦手なんですよ。」


ちらりとフーゴはナランチャの方を見る。


アバッキオとブチャラティは、優雅に紅茶を飲んでいる。


「よし、全員そろったな。…これからお前らに任務を説明する。」


ブチャラティはカップをソーサーに置き、立ち上がる。


「今回の任務は、ある要人の護衛だ。」


「なんだ、護衛かよッ!楽勝じゃあねェーか!」


ナランチャは、頭の上で腕を組む。

[ 6/19 ]

  /  
[目次]
[しおりを挟む]


戻る

「#エロ」のBL小説を読む
BL小説 BLove
- ナノ -