清正と小西 | ナノ 清正と小西
会話のみ





「なんや、加藤清正殿やないか。存在感薄くて全然気づかへんかったわ。」
「…五月蝿い、あまり大きな声を出すな…。」
「? えろう大人しいやん。」
「風邪を引いたようだ。」
「ふーん。何とかは風邪引かないっちゅーのは迷信やったんやなぁ。」
「馬鹿にしたければ馬鹿にしろ。今なら否定はしない。」
「…。」
「…何だその顔は。」


「…これ。」

「? 何だ?」
「風邪薬や風邪薬。屋敷戻って、粥でも食ってこれ飲んで寝てろ。」
「は?俺は今日政務が」
「政務のことなら、僕が秀吉様に、清正の馬鹿が風邪引いて寝込んどるゆーとくわ。だから帰れ。寝ろ。」
「…何が目的だ?」
「何もあらへんわ阿呆。はよ帰れ阿呆。僕の言い付け聞かんで政務しとったら、お寧々様に言いつけたるからな。帰れ阿呆。じゃあな。」
「お、おい小西!」



(何で僕が調子狂わされなアカンのや、ムカつく!)
(…風邪薬とみせかけた毒、とかじゃないよな?)



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元気の無い清正に調子を狂わされる小西と、そんな小西の態度に調子を狂わされる清正。
元々薬屋だから、弱ってる人を放っとくことは出来ない子だと思ってる。

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