02


最期までみてやるか。








そんな軽い気持ちで俺はだんだん小さくなっていく女を眺めていた。













下から吹き上げてくる風が心地いい。





















そろそろ地面につくころかな。



















耳を済ませて期待していると、聞こえてきたのはなんとも軽い音だった。











ストン、とごくわずかな範囲の草を揺らして、女は着地した。

















なんなの、今のは?














予想外の展開。









動かなくなるはずだった女。











その女はケロリと上を見上げると、ニヤリと誇らしそうに笑った。



















ああ、なんでこうも地球は、おもしろいところなんだろう。



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