―ピンポーン




そんなことを考えていると、また家のチャイムが鳴った。




(? 今度はだれだろう?)





―ガチャ



『はーい、どちらさまですか?』




ひょこっと顔を出したその人は、先ほどの男の子だった。





『あ、さっきの』




「僕アレンっていいます。何度もすみません。やっぱりなんだか気になって。」




迷惑ですよね、すぐ終わらせます、と困ったように笑った。




『いえ、大丈夫です。どうしたんですか?』




「あの、本当に困ったこととか、ありませんか?なんだかさっき様子が変だったので」








この子、すごいな。


きっと人の気持ちとかに、すごく敏感な人なんだ。


この人なら、本当に何か解決してくれるかもしれない。







『実は・・・困ったことではないんですが、1つあるんです』





そういって私は右手にはめている指輪をアレンさんに見せた。







「これは・・・」






そうアレンさんが言いかけたときに、門の向こうから声がした。





「ラッキー!エクソシストみーっけ!」



「あれ?それイノセンス?俺ら運よくね?」





声のするほうを見たわたしは、声を失った。






(なんなの、この人たち。人間じゃない・・・!)




この世のものとは思えないその姿にわたしは後ずさりをした。




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