「そんなところで何してるんですか?紅子」




ふと後ろを振り向くと、ねているはずのアレンくんが立っていた



『あれ、起こしちゃった?ごめんね』


アレンくんは心なしかムスっとしている


「起きたら紅子がいなかったから、びっくりしましたよ」


『ごめんなさい』


そういって笑ってみる


「そんなかわいく笑っても許しませんよ、心配したんですから」





そういってわたしの隣に座るアレンくん



アレンくんの隣が、一番おちつく




『ほら、みてアレンくん。あそこだけ星がいっぱいなの』


アレンくんは、わたしが指をさした空を見上げる









「本当ですね、きれいだ」






彼の機嫌も、直ったようだ











「紅子と見れて、うれしいです」



そういって、へらっと笑っている彼が、すごく愛おしい


わたしもつられて笑ってしまう




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