「なにやってんだァ?変なことやられる前に、お前から殺す!」
そういってビュンとこちらへ向かってきた。
(こ、殺される・・・!)
『いや・・・!』
「まて!その人は一般人だぞ!」
「そんなの知るかよ!」
アレンさんの声にも耳を貸そうとしない。
『・・・やめてっ!』
「・・・っぐえ・・・っ」
さっきまでスルスルと伸びていたツタが、向かってきた敵にからみつき、締め付けている。
『?!』
(ど、どうなっているの?)
わたしが状況を把握できずにいると、奥の敵と戦っていたアレンさんがわたしの敵を一刺しした。
刺された敵は、まばゆい光になって、消えていった。
(なんだか、最後、笑っていた気がする)
「哀れなAKUMAに魂の救済を」
そういってアレンさんは、剣を腕に戻した。
ぽかんとしてその場に座り込んでしまっているわたしに、大丈夫ですか?と手を差し伸べてくれた。
『なんだか、色々なことが起こっていて、少し混乱してます』
「あはは、無理もないですよ」
そういってアレンさんは笑っていた。
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