『きゃあぁぁぁぁ!!!』
夜の屯所に響き渡る悲鳴。
―バタバタ
「どうした菊子?!」
わたしの悲鳴を聞いて、土方さんや近藤さんがわたしの部屋に駆けつけてくれた。
『ふ、ふとんに・・・!!』
菊子の震える手が指差した方向をみると、菊子の布団と、その上にかかっている大量のマヨネーズ。
「「な、なんじゃこりゃァァァ?!」」
その傍らに転がっている空のマヨネーズの容器に“土方”と書いてあることから、おそらく土方さんのマヨネーズたちだろう。
「なーにやってんですかィ、土方さん。いくら菊子が好きだからって、マヨネーズを布団にかけるこたァないでしょう?」
ひょっこり現れた沖田さん。
「いや、明らかにこれやったのお前だよね?!」
「言い訳は見苦しいだけですぜ?」
「総悟ォォォ!!!」
悪びれる様子も無く、土方さんを犯人に仕立てようとしている。
これじゃあ、埒が明かない。
『沖田さん!正直にいってください・・・!犯人は、だれですか・・・?』
沖田さんは、チラっと私を横目で見た後、ニヤっと笑って口を開いた。
[ 1/4 ][*prev] [next#]
[Dream Top]