「俺でさァ」
あら、意外と正直ですね。
でもでも、これは結構効いてます、結構傷ついてますわたし。
だって、沖田さんがこんないたずらするの、初めてなんだもん。
いつも馬鹿にされたり、精神的ないじめはあったけど、こんな物理的ないじめははじめて。
こんなの、嫌がらせ以外の何者でもないじゃないですか・・・!!
『お、沖田さんて、私のこと、嫌いですか?』
精一杯の、私の質問。
ちょっと、声が震えてしまった。
「あり、伝わってやせんでした?俺の気持ち」
(やっぱり・・・っ)
きゅっとわたしは、こぼれそうになる涙をこらえる。
―スタスタ
何食わぬ顔で、わたしの無残にマヨネーズがかかった布団に近づく沖田さん。
「こんな布団じゃァ眠れやせんねィ。今晩、俺んとこきやすか?」
もう、ホントこの人は何をいっているんだろう。
意味がわからない。
『嫌いな奴を部屋に泊めるなんて、とことんひどい人ですね』
「いいからこいよコノヤロー」
ぐいっと腕を強く引っ張られた。
『ちょ、やめてくださいよ!』
「うるせー」
沖田さんに力でかなうはずが無い。
私の抵抗もむなしく、私は沖田さんの部屋に連れていかれた。
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