「なんだ、カラスか」





そういって去ろうとする沖田さん。





ちょっと!今完全に目あったよね?!


私って認識できてたよね?!



しかもカラスってなんだカラスって!


せめてすずめにしてください!







『お、沖田さん!菊子ですって!!』



「え?菊子?」




沖田さんは、そんなとこでなにサボってんでィ、と眩しそうにおでこに手を置いて聞く。






『降りれなくなっちゃいました、てへ』




「どんくさ」





うわ、そんな本気でバカにしたような顔で言わないでください



ちょっと遠目ですけど、あからさまにそんな顔してるのがわかりますよ








『降りたいんです!何とかしてください!』




泣きそうになりながら訴えるわたし。




『もう沖田さんしか頼る人いないんです・・・!』






「飛び降りればいいだろィ、そんな高さじゃ死にやせんよ」





『痛いのは嫌なんです・・・!』





沖田さんは、はー、とため息をひとつかいて、わがままなお嬢さんだねィ、と頭をポリポリかいている。








[ 3/5 ]

[*prev] [next#]


[Dream Top]




「#幼馴染」のBL小説を読む
BL小説 BLove
- ナノ -