『ごめんなさい、おもってました』





「そんなことしやせんよ、土方さんに怒られてしょんぼりされたら、俺がいじめられねぇだろ」






(落ち込んでるときは、いじめないでくれるんだ)






わたしはちょっと可笑しくなって、ふふっと笑った













『今日は夏祭りがあるんですよー』




「おー」



『さっき抜け出して、カキ氷かってきたんです、これ』



「それ、俺にバラしていいんですかィ?」



『だって沖田さん、チクらないっていってたから』



「休憩はチクりやせんが、抜け出したのはどうするかわかりせんぜ」



『そんな!だまされた!』



「人聞きの悪ィこといわないでくだせェ」



『・・・、ホント今日は暑いですねー』



「アンタ、話すりかえんの下手だねィ」









あ、と沖田さんがわたしの顔を見る。







え、とちょっと動揺してしまうわたし。






「忘れてやした」





そういってわたしの食べかけのかき氷の中に、ドバっと何かをいれた






『?!』




え!まだちょっと残ってたのに!






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