『こんなところで奇遇ですね！あれですか、お昼寝はしないんですか？』
沖田さんは、今日はしやせん、といって私の横に腰掛けた。
『・・・』
「・・・」
沈黙が続く。
「菊子、お前が今さぼってること、俺が土方さんにチクるか心配してんだろ」
『･･･！』
おお、図星･･･っ
でもそこで縦にうなづいたら、絶対、じゃあ望みどおりにしてやりまさァ、とかいってチクられる
『そんなことあるわけないじゃないですか、私、沖田さんを信じてますから』
「へェ、そりゃー相当好かれたもんだね、俺ァ」
そういって、いたずらっぽく笑ってる沖田さん
「･･･口がとんがってんぜ、アンタ嘘をつくときは大概口がとんがるんでィ」
『･･･！』
わたしはあわてて口を隠す
ニヤっと笑う沖田さん
（・・・勝てません）
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