そんなことがあった数日後、立花屋はいつもより忙しい。
なんでも、攘夷の人たちが宴会をしているらしく、2階の部屋は貸しきり状態で、どんちゃん騒ぎをしている。
わたしも2階から厨房へ行ったりきたりでお酒やお料理を運んでいる。
(忙しすぎる!)
いつになったらこの人たちかえるの?などと思いながらお料理を出していると、下の階からドタドタと大人数の足音が聞こえた。
「御用改めである!真撰組だ!!」
「わぁぁ、し、真撰組・・・!!」
攘夷の皆さんは、慌てふためいている。
「桂はいやすかィ?」
あ、この前の江戸っ子さんだ。
「わはははは!お前らに簡単に捕まる桂ではないわ!行くぞ!みなのもの!」
桂さんだと思われる長い髪の人が、窓から外へでようとする。
「逃がしやせんぜ」
スチャ、とバズーカを構える江戸っ子さん。
え、バズーカ?
こんなとこで打ったら、ちょっと、まってー!!!
―ズドーン!
―パラパラ
一瞬で灰になった2階の部屋
倒れている人がいない様子を見ると、攘夷に人たちは全員逃げたのだろう。
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