生きていて、不確かなものばかりのこの世の中だが、これだけは胸をはっていえる。
ハーゲンダッツは美味しい。
まったりと部屋の中でひとり、至福の時間をたのしむわたし。
季節に関係なくおいしいこの食べ物は、抹茶味が一番すきです。
二口目を口に運ぼうとするわたしの手を止めるように、部屋の扉を荒々しく叩く音が聞こえた。
いつもの団長の嫌がらせかとおもって、入っていいですよーというと、月子!とわたしの名前を呼ぶ阿伏兎さんの声が聞こえた。
わたしはハーゲンダッツを机の上に置くと、あわてて扉へ向かう。
扉をあけて見上げた阿伏兎さんの顔は、なんだかちょっと青ざめていた。
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