ぼんやりと天井を眺めるわたし。






ぼんやりと窓を見つめる団長。









ゆっくりと流れる空気は、わたしたちを退屈にさせるには十分すぎた。














はあ、とひとつ小さなため息をして、退屈、とつぶやいた団長。





わたしも同じ気持ちです。











じゃあなんでこんなにやることがないのでしょうか?










それは、わたしたちが謹慎をくらっているからです。







しかもなぜか2人ともわたしの部屋で。




普通は個々の自室なんだろうけど、団長をひとりにしたら絶対に逃げ出す。

そう睨んだ阿伏兎さんは、わたしを監視役に置いたのだ。






謹慎期間は3日。




3日と聞くと短い気もしますが、なにせ行動範囲はわたしの狭い部屋の中のみ。



さっきまでトランプをエンドレスでやってましたが、団長が飽きたので終了。





まだ2日とちょっと残ってるのに、どうすればいいんだ。










団長と一緒にいられるのは幸せだけど、この団長の無言ったらない。





変な汗がでてきた。











そもそも、どうしてこうなったのか。







それは半日前にさかのぼる。








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