『・・・あつい・・・』






うだるような暑さ


セミの鳴き声


さんさんと輝く太陽







現在、燃料補給のため、春雨は地球に着陸中です。



今、地球は夏真っ盛り。



船員の皆さんは、買出しとかいろいろな用件で外出しています。

船に残っているのは、わたしと団長と、船の見張り役の人が数名のみ。

さっきまで阿伏兎さんも一緒にいたんですが、団長にジュースを頼まれ、買出しに出かけています。




『あついー・・・』




「さっきからうるさいよ月子。少し黙れば?」

にっこりわたしに笑いかける団長。




団長も暑さにやられているのか、いつもより機嫌が悪い。

黒い笑顔もまぶしい。









そんな団長は、わたしのベットの上でごろごろしながらアイスを食べている。








『あ、アイスこぼさないでくださいね!わたし寝る所なくなっちゃいますから』










―べちゃ



「あ」






今の絶対狙ってやったでしょ。



わたしのかわいい布団の上で無残にもひっくり返っている抹茶アイス。


ピンクの布団に緑の抹茶アイス。
うーん、目立つ。


これがガリガリくんならまだよかったものを・・・!




『団長〜〜〜っ!!』




やっちった、なんてかわいく舌を出したって、ダメですよ。




「許してよ、悪気はないんだから。阿伏兎が帰ってきたら洗濯させるよ」



(阿伏兎さん不憫・・・っ)



「そうだ、俺の部屋にいこうヨ。クーラーついてるし」





『それを先にいってください。』






気を取り直して、私はトコトコと団長の後を追った。






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