「あの、月子さん、ですよね?」
『はい?』
「やっぱりそうだ!前からかわいいなーと思ってて。今度一緒に食事でも、いかがですか?」
出会いは突然やってくる。
それは宇宙海賊船 春雨においても同様らしい。
『えっ』
あまりに突然のことで、頭が働かない。
困惑して、言葉に詰まる。
でも、ちゃんと答えなければ・・・!!
『ご、ごめんなさいっムリです!』
別に貴方の顔がゴリラだからとか、そういうんじゃないんです、全然関係ないの、ほんとだよ?
でももし団長並に美形だったら、断りの返事が数秒遅れていたかもしれない。
・・・なんてのは、うそですよ!団長!
わたしはあなた一筋ですからね!!!
なんて、心の中で一人会話をしていると、なにやらゴリラさんとの話が急展開。
「やっぱり神威団長がいるからですか。じゃあ俺が神威団長に勝ったら、結婚してくれますか!」
・・・なにいってんのこのゴリラ。
『いやいやいやいや!ムリでしょ普通に!勝つのも結婚もどっちも!!!』
当然団長が勝つに決まってるし、なによりゴリラさんの命があぶない!
「いや、今の俺なら勝てる気がします!2人の愛の力で!!!」
えェェェ!?
なんで二人?!それわたしも数に入ってんの?!
ゴリラさんへの愛なんてゼロ以下だよまじでやめてくれ!!!
『・・・っそこまでいうならわかりました!団長と戦って死んでください!』
「えぇっ勝ち負けの前に死ぬのは確定なんですか?!」
わたしの団長が、負けるわけ無いんです!
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