『はじめまして、茶斗蘭星大使の皆様。私春雨の第七師団団長の補佐をしております、月子と申します。本日はどうぞよろしくお願いいたします』
横で阿伏兎さんが、お前さんちゃんと敬語つかえたのか、みたいな顔してるけど、わたしだってやればこれくらいの言葉遣いできるんです。
「よろしくたのむぞ」
『お任せください』
さーて、どこにつれていこうかしら
阿伏兎さんには、失礼のない場所っていわれてるからなー・・・
とりあえず、かぶき町を案内しながらターミナルに向かって、そのまま帰ってもらおう。
わあ、なんて素晴らしいプラン!
プランも決まったところで、私たちは移動をはじめた。
「第七師団というと、春雨の最強部隊と聞いているが、お前も夜兎族なのか?」
トラさんBが私に質問をしてきた。
たしか地球人じゃないことになってるんだよね、私。
『いいえ、私は夜兎ではなく、月飼族です。』
「ほう、聞いたことがないな、一体どの場所に位置するのだ?」
『M18星の近くです』
・・・よくもまあこんな嘘がさらさらでてくるなー、我ながら感心しちゃう。
横でポーカーフェイスのままの阿伏兎さんも、半ば呆れ顔なのがわかる。
そりゃあきれますよね、M18星でウル●ラマンの星ですし。
あるわけないよね、いや、あるかな?
まず月飼族ってなんだよ、みたいな。
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