「なんていうと思った?やっぱ月子変態だね」
『ちょ・・・!乙女心を踏みねじらないでください!』
「下心の間違いでしょ?」
『ひ、ひどい!あ、阿伏兎さーん・・・!』
「おいおい、こんなことで傷ついてちゃあ、団長の付き人はやってられねえぞ?」
気にするな、と私を元気付けてくれる阿伏兎さん。
なんだかんだこの人は、優しい人なのだ。
だからすき!お父さんみたいで。
団長もこれくらいやさしかったら、もっと素敵なのに。
いや、団長はこの性格だから素敵なのだ。
『やっぱり、性格の悪い団長が好きです』
「なにそれほめてるの?それとも悪口?」
『もちろんほめ言葉です!』
「ふーん、でも褒めてるようには聞こえなかったな、殴っていい?」
『ええぇ・・・っ!好きっていってるのに・・・!』
「君に好かれてもねぇ・・・」
『じゃ、じゃあ嫌いって言ったほうがいいんですか・・・?』
「それはそれでむかつく」
『じゃあ一体わたしはどうすれば・・・!』
この王子様、相当わがままです。
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