「なんていうと思った?やっぱ月子変態だね」





『ちょ・・・!乙女心を踏みねじらないでください!』





「下心の間違いでしょ?」




『ひ、ひどい!あ、阿伏兎さーん・・・!』




「おいおい、こんなことで傷ついてちゃあ、団長の付き人はやってられねえぞ?」







気にするな、と私を元気付けてくれる阿伏兎さん。

なんだかんだこの人は、優しい人なのだ。

だからすき!お父さんみたいで。






団長もこれくらいやさしかったら、もっと素敵なのに。





いや、団長はこの性格だから素敵なのだ。








『やっぱり、性格の悪い団長が好きです』




「なにそれほめてるの?それとも悪口?」



『もちろんほめ言葉です!』



「ふーん、でも褒めてるようには聞こえなかったな、殴っていい?」



『ええぇ・・・っ!好きっていってるのに・・・!』



「君に好かれてもねぇ・・・」



『じゃ、じゃあ嫌いって言ったほうがいいんですか・・・?』



「それはそれでむかつく」



『じゃあ一体わたしはどうすれば・・・!』








この王子様、相当わがままです。








[ 2/8 ]

[*prev] [next#]


[Dream Top]




「#オメガバース」のBL小説を読む
BL小説 BLove
- ナノ -